こんにちは、長野県大桑村の地域おこし協力隊空き家担当です。今回は大桑村空き家情報バンクの#77の物件を紹介いたします。
こちらの物件は、旧中山道沿いの須原宿の中にあります。登記上は昭和12年築ですので、少なくとも85年の古民家になります。とはいっても、このころの登記簿はあまり当てになりませんので、もっと古い可能性がありますが。
須原宿は木曽十一宿の中でも比較的昔の情緒が残っている場所ですので、周りにも古い家がたくさんあります。その中で重要なピースの一つとして宿場町を形作っていますので、古民家に住みたいという方にはぜひ見ていただきたい物件です。場所も国道19号のすぐ近く、また村唯一のスーパーに徒歩圏内ですので、生活にもたいへん便利なところです。宿場町の古民家はなかなか出てこない、また出てきても人気ですぐ売れてしまうので、ご興味のある方はお早めにご連絡ください。
では、まず外観からごらんください。間口は狭そうですが、宿場町の町屋によくある奥に長い作りになっています。玄関の戸や窓もアルミサッシなどではなく昔ながらの木製です。2階の格子窓もよい雰囲気をだしていますね。
続いて中をご紹介します。間取り図をご覧ください。左側が旧中山道になりますので、奥に長い間取りになっています。あとでお見せしますが、中庭もあります。
まずは玄関①です。古民家らしく土間になっています。ちょっと凸凹していますが、古民家の味とみれば問題ないでしょう。気になる方は、今は簡易土間という比較的安いのもありますので修繕を検討してみてください。
続いて6畳間②です。床や柱は特に問題は見当たりませんでした。襖や障子など建具もやぶれはなく、そのまま使えそうです。
次に並びの和室③です。こちらも特に問題はありませんが、壁にべニアがあってあります。剥がせば古い壁が出てきますので、雰囲気重視の場合は取ってしまってもいいかもしれません。ただ漆喰が出てきたら直す必要があるかもしれませんが。あと見にくいですが、画像の左端に戸を開けると2階へ行く階段があります。
続いて和室④です。左手に床の間、右手に古箪笥がある収納スペースがあります。こちらの部屋は手を入れていないので、建てられた当時のままだと思います。黒光りする古材が良い雰囲気をだしています。もちろん他の天井、床、建具に問題はありませんので、修繕する必要はないと思われます。
次に台所⑤です。シンクはこのままでも使えると思いますが、古いタイプですので気になる方はリフォームを検討してください。床もクロス張りですが多少傷んでいますので、いっしょに変えてしまうのもしれません。もちろん出費を抑えたい方はこのままでもよいかと思います。
こちらは台所の裏手の土間になります。暗いところでの撮影でぶれてしまいました、見にくくてすみません。土間や壁は古いままですが、使用には問題ありません。特に直す必要はないと思います。左手奥に古箪笥が見えますが、先ほどの和室にあるのも含めて、こちらにある古い家具は所有者さまが引き取るそうですので、売買物件には入らないことはご承知おきください。
今回はここまでになります。なかなか出てこない宿場町の古民家ですので、古民家に住みたいとお考えの方は一度見ていただきたいです。大きな修繕箇所はありませんので、すぐ住めるというのも大きいと思います。
次回は残りの1階部分と2階になります。
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